ドリス・ヴァン・ノッテン ファブリックと花を愛する男
原題:Dries
制作年:2016年
制作国:ドイツ・ベルギー合作
監督:ライナー・ホルツェマー
出演:ドリス・ヴァン・ノッテン
T:ぅーーーーーーーーーん。難しいなぁ話すの。
何だか素朴な感じがして、全体的に。
あの人、どちらかというと職人のような感じだね。確かにデザイナーなんだけど…何ていうかさ、あの人自身の個性が凄く強いという感じじゃなくて、ごく自然に存在してるの。ドリスという人物が。
Y:どゆこと?
T:そうねぇ…あくまで例えだけど
ートム・ブラウンが居てブランドがある
ートム・フォードが居てデザインチームがある
のではなくて
ー“チーム ドリス・ヴァン・ノッテン”があって、その中にドリス自身が居る
って印象。
それが凄く自然で、ドリス本人もそうなんだけど、チーム全体の雰囲気も自然体で素朴…というか混じり気がないというか…。温かみがあって印象が凄く良かった。
あとは勿論デザインが良いしね。
モデルもとても良かったね。そう思わなかった?
Y:??…モデルの良し悪しはよくわからない。みんなスタイル良い。
T:変なクセのあるモデルがいなかったの。(ブランドイメージに)奇をてらってる感じがなかった。
自身が良いと思うものを追求する純粋さを感じた。きっと、雑誌にページ割いたり広告を打ってないってのもそう感じる要因の一つかもしれないけどね。
とにかく、好きなブランドです。
応援したくなる。
あと家がおしゃれ。
Y:変に肩肘張った感じがなくて良かった。
T:自分自身のこと完璧主義者って言ってじゃない、ドリスが。あと、過去のもの見ちゃうとダメな所が見えちゃうとも。なんだけど、
嫌味のない完璧主義者
だなと。押し付けがましくないし、全体的にポジティブな雰囲気に包まれているなと。
こういう映画は何本か観たけれど、コレクション前なんかは殺人的な忙しさ(徹夜したり、急な変更があったり、予期せぬトラブルに見舞われたり)で、とにかくピリピリした緊張感が漂っているんだけど、ドリスに至ってはポジティブな緊張感に包まれていて羨ましい。
いいチームだな。
ま、そんなところです。
Y:愛が溢れてる映画だね。ドリスの服が欲しくなる。細かく時間割を作ってのお出かけにちょっと引いた。
映画のお供
久々の映画館のあの空気